空気という見えなくて厄介な奴。女子大卒の仕事道
子どものころから、「●●ちゃんってクラスで浮いているよね」と言われる子であった。
は??てめぇ、私が浮いているんじゃない、てめぃらが沈んでいるじゃボケ!!
とは言わず、私はにこにこしていた。
というのも、当時から私は自分が他人とは違う特別な人間だと思っていたので
他人と違うという自負を得ることができる他者からの発言はたとえネガであっても
オール☆オッケーであったのである。
今も昔も頭がゆるふわだ。
そんな私も、軽くいじめにあったり、社会の圧力に押されたりして、自分の在りたい姿が一般社会が求める姿と挿げ替えられる経験をする。
それが『就活』である。
私は、自分の性格とは全く合わない女子大学に毎日楽しく通い、自分の興味がある勉強をし、ついでに社会が女子大生に求めるスキルも学ぶこととなった。
日本社会は「育児、介護などのライフイベントを乗り越えながら、長く企業に貢献し働き続ける女性」を求めていた。
女性活躍推進法が施行され、それに踏まえて、企業は働きやすい環境整備を進めていく。
女子が長く働くには、休みやすく、転勤がない仕事がよい。
残業がなく、退社後映画に行ったり、習い事をしたりして、毎日キラキラしてたいよね☆ということで、一般職や地域限定職が人気であった。
よりにもよって私自身も、「働くの嫌だし、かわいくゆるふわOLがしたい・・・・」とか言って、一般職戦争に足を踏み入れたのであった。
私はその当時に戻れたら、自分自身に言いたい。
「そんなに働くということにおびえるでない。キャリアダウンはいつでもできる。」
結局私は、一般職戦争にやぶれ、某企業の総合職として、一般職のような仕事をしている。(もちろん転勤もあるのだが、実質女子はない。良い会社である。)
一般職だと、それだけで受け取ることもできないチャンスがいっぱいある。
外部の研修や、出張、プロジェクトのアサインなどなど若手でも
会社が育ててやろうとするのは総合職ならではだと思う。
それによって自分は悔しい思いをするかもしれなかった。
今総合職として働くことによって、そういった思いをせず、のびのびと育ててもらっていると思う。
皆がコスパがいいとか、こちらのほうが生きやすいと言っている道が自分にとって良いとは限らない。
働いたことがないからわからないかもしれないけど、自分の人生において何が大切か、自分自身でないとわからないし、やってみなくてはわからないのだ。
キャリア初期に成功体験を与えてくれた、会社に感謝しながらも、つま先はできる限り遠く踏み込み、次の場所へと歩いて行こうと思う。